以前のエントリで、ノートPC上で Linux 環境を構築するには VMware を使うのが一番便利だと書いたが、現在では VMware を使わず(dual boot 構成にもせず)、andLinux を利用している。
VMware と Cygwin のいいとこ取りといった感じで、Windows のデスクトップ上で Linux アプリケーションが直接動作するという快適さは、一度味わってしまうともう手放せなくなる。
andLinux はインストールそのものは楽なのだが、インストール後の設定でややこしい部分がいろいろあるので、ここにまとめておく。
0. インストール
本家のサイトからインストーラをダウンロードしてきて実行するだけ。
xfce版とKDE版があるが、ディスクにもハードウェアのスペック的にも余裕があるのでKDE版を利用することにする。
インストール時の設定では、NTサービスとして windows 起動時に立ち上がるようにしておく。
インストール中に Windows 側に TAP-CoLinux という接続が作られるが、これのファイアウォールを切っておかないと andLinux からインターネットに接続できない。
適当な接続のプロパティを開き、「詳細設定」タブにある Windows ファイアウォールの「設定」ボタンをクリックすればファイアウォールの設定に進めるので、そこの詳細設定タブにある TAP-CoLinux のチェックをはずしておく。
1. IPアドレスの変更
Buffalo のルータを使っていると、andLinuxにデフォルトで設定されているIPアドレスと干渉を起こして機能しなくなってしまうので、どちらかのIPを変更する必要がある。
ルータのIPのほうを変更するのが手っ取り早いのだが、それができない場合は andLinux のほうのIPを変更しないといけない。
変更する必要があるIPは、
Windows の TAP-CoLinux 接続: 192.168.11.1 → 192.168.200.1
andLinux: 192.168.11.150 → 192.168.200.150
の二つ(変更後のアドレスは他とかぶってなければ何でもよい)。
TAP-CoLinux 接続のほうは、プロパティを開いて「インターネット プロトコル (TCP/IP)」のプロパティから変更する。
andLinux のほうは、ターミナルから /etc/network/interface を書き換える。
さらに、これらのIPを参照している設定ファイルの内容を書き換える。
Windows 側は、(andLinux のインストールフォルダ)\Xming\X0.hosts と、レジストリ(\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\andLinux\Launcher\)の内容を、andLinux 側は /etc/profile を書き換える。
2. トラックポイントの設定
以上の設定で、タスクトレイ内のランチャから KDEアプリを起動し、Windows のデスクトップ上のウインドウとしてシームレスに利用できるようになるが、andLinux のウインドウだけ、中ボタン+トラックポイントによるスクロールが利かない。
これを利くようにするには、Windows側のトラックポイントの設定ファイルをいじくるだけでよい。
C:\Program Files\Apoint2K\tp4table.dat がその設定ファイル。
このファイルの"Pass 0 rules"というセクション内に
*,*,Xming.exe,*,*,*,WheelStd,0,9
と書き加える。
その後OSごと再起動するか、もしくは Apoint.exe というプロセスを終了・再起動すれば andLinux のウインドウでもトラックポイントでスクロールできるようになる。